総合学習として、「高校生のための健康保険教室」が学年ごとに行われました。
講師は、全国健康保険協会 広島支部の大和先生。医療機関におられたこともある、健康保険に関するプロフェッショナルです。
資料やビデオ教材を使いつつ、実際に先生がこれまでに見てこられたいろいろな事例の話や、成人病についての詳しいお話などをリアルに語ってくださいました。
先生が身振りを交えながらわかりやすくお話をしてくださるので、生徒たちも真剣なまなざしで話をきいていました。
ビデオでも先生のお話でも強調されていたのは、
「あなたの大切な人はちゃんと検診を受けていますか?」
ということでした。検診を受けていれば早期発見となり、病状が進む前に健康保険制度を利用して治療を進めることができたはず-そういった事例を今までたくさん見られてきた先生だからこそ、検診の大切さを強調しておられました。
アメリカで数年前に公開された映画「シッコ!」(病気、の意味)では、健康保険制度をもたないアメリカの国家的な病理が描かれていましたが、日本の健康保険は相互ささえあいのすばらしい制度であり、それを利用して検診を受けることが出来るというのは、実はとても恵まれたことなのです。
講義の最後は、
このようなはがきをもらい、自分の大切な人に手紙を書きます。
きちんと検診を受けて、いつまでも健康でいてね
そんな思いを、それぞれが伝えたい人に向けてはがきにしたためます。
丁寧に時間をかけて文章を書く生徒たち。家族やおじいちゃん、おばあちゃん・・
先生から実際に検診を受けず苦しんだ方々の話をうかがったあとなので、生徒たちも真剣です。
書きあがったはがきは、宛名を書いて実際に相手に届けられるそうです。
「大切なものは何ですか」
と聞かれると、さまざまな言葉が頭をよぎります。
お金?友達?家族?
そのすべてが「健康であること」という前提に成り立っている-
あたりまえすぎて、そんな大切なことを忘れがちな私たちに、検診を通しての健康づくりをしっかりと教えていただきました。
大和先生、石田先生、どうもありがとうございました。