以前よりHPお知らせ欄でもお伝えしておりました、携帯電話の安全利用教室が行われました。
講師は、広島中央警察署 生活安全課 少年育成官の 野村良子先生。
青少年の携帯電話やインターネットに関わるいろいろな問題にたずさわってこられた、携帯電話安全利用のエキスパートです。
十年前にはまだ、一般には普及していなかった携帯電話。いつの間にか誰もが持つようになり、新しい通信技術の開発、利便性の飛躍的な向上と同時に、さまざまな危険性がインターネットの世界に氾濫するようになりました。
生徒たちはその現在の中で毎日を、そして青春を過ごしています。
野村先生が最初に生徒たちに問われたのは
「インターネットから得た情報の判断力がありますか?」
「インターネットからの誘惑に打ち勝つだけの強さがありますか?」
「間違った判断を下してしまったときの、責任を負う能力はありますか?」
の三つ。もちろん生徒たちはまだ十代。体は大人と同じように大きくなっても、まだそこまでの知識も、判断能力も責任能力もありません。
先生が特に強調されていたのは、フィルタリングなどの保護者からの指導の必要性と、生徒たち本人の自覚でした。
インターネットの世界では、誰でもいとも簡単に、被害者にも、加害者にもなってしまう―その恐ろしさを、映像や実際のデータ、そして被害に遭った数々の実例を元に、真剣に語ってくださいました。
「ネットでも現実でも、悪い人たちは、服装や髪型の乱れた人に声を掛ける。不思議と、真面目な人には声を掛けてこない。身なりを整えることは、とても大切なことなんです。」
最後にそう語ってくださった野村先生のお話を、生徒たちはメモをとりながら真剣に聞いていました。
身近でありながら、あまりに急速に普及したためまだ安全面でさまざまな問題を抱えている携帯電話。
今日は日常にそくした本当にためになるお話をしていただきました。
野村先生 どうもありがとうございました。